スズマサ接骨院 | 日記 | 大事

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スズマサ接骨院 の日記

大事

2023.01.21

子どもの頃、本に限らず新聞や書類等、字の書かれたものに足が当たると「賢くなれないよ」と祖母に叱られました。
結局「賢く」なれなかったのはその時の罰が当たったから。と言う言い訳まで用意してくれた祖母には感謝しています。と言う冗談(おばあちゃん子だったので感謝は本当)はさておき。

叱られた理由を当時の祖母の年齢に近くなった今、単純化された「賢くなれない」を分解して考えてみます。
中でも一番大きいのは「お行儀が悪い」=「それを見た他人が不快に思うことはやめろ」なんだろうと思うので更にそれを紐解いて行きます。

個人的な意見で恐縮ですが、どうしても笑えない行ないの一つに「顔面ケーキ」があります。
何度か書いた覚えがあり同じ内容なので、読んだことのある方は読み飛ばしてください。
まとめると、それが特定、不特定に関わらず人の想いを踏みにじる行動であると感じるからです。

原料の小麦粉一つをとっても、開墾して耕し肥料を与え、育て収穫し、精製、梱包、運搬、販売、、、。それを行なう為の建物、機械、車両、燃料、道路、水路等々。考えればキリがないくらいの積み重ねの産物です。
その一つ一つに多くの人が関わりそれぞれの想いがあって、消費者側にも収入を得て購入するまでのストーリーや口にした時の感動があります。

想いに違いはあっても食料に関わる全ての人の最終的な目的は、それを必要とする人に「たべもの」として届けることです。
更に「美味しく」の願いを乗せて作られた料理やお菓子。
美味しく食べてもらいたい想いや願い、費やされた時間や労力。
顔面ケーキはそれらを受け止められるのでしょうか。

書物も同じことだと思うのです。
書かれた、描かれた、写されたものが手元に届くまでには多くの人の想いが重なります。
歴史を振り返れば、書くこと、読むこと、考えることすら命がけだった時代もあったでしょう。
今でも表現することはある意味、身を削ることなのかも知れません。
出来上がった書物は、正に受け継がれるべき人類共通の財産です。

それが自分の目の前にあることは当たり前ではなく、与えられたことに感謝していれば足蹴にするようなことはあり得ない。そう教えてくれたのだと思います。

完全に蛇足ですが、小麦粉で作った粘土、読み終わった新聞を使った工作等には何の嫌悪感もありませんし、投げる為に作られた(食用でない)パイも材料や職人さんの気持ちによってはギリ許容範囲内です。
それらはその目的の為、又はそれを前提に作られているし、むしろ特別な工夫が施されていると思うからです。




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